2015年3月7日土曜日

書庫(24):東郷茂徳「時代の一面」附録の短歌(Ⅰ)より:四月下旬より五月中旬迄に

わびしくも今日は暮らしつ天垂るゝ梅雨の日永を如何くらさむ(判決、六月末に延期せる由聞きて)

遠妻の夜寒に今は何にすらむ風邪をな引きぞ安らけくあれ

百萬の民衆の声高鳴りす強く雄々しく正しく進め(メーデー、宮城前にて)

春潮の満ち干に漂ふ船の如とせんすべなくに雄心失せし(五月五日)

いつもしも神とともにしあるからに淋しはあらじ光り身に満つ

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